優翔くんは口元に手をやって笑う。 「凛菜って人待たせるの嫌なタチだろ?だから早く来ると思ってな」 「そうかも…」 優翔くんは何でもおみ通しなんだね。 「先…行っちゃお?」 「良いの…?」 「いいから早く行こ!」 いつもの通り左手を差し出される。 優しい左手に右手を重ねた。 神社の石段をゆっくり上がっていく。 さりげない優しさにキュンとくるけど… 足りない…。 だってまだ浴衣姿について何も言ってくれないから…。 似合ってないのかな? 不安になる……。