優翔くんのおかげだったんだね?
陰から助けてくれてたってことか…。
全部あたしの勘違いだったんだ…
「あたし…それ見て悔しかったから北川のいる前でキスしてやるって思ったの…」
「まさか人がたくさんいる前でキスされるとは思ってなかった」
くくっと笑いながら優翔くんはあたしのことを抱き寄せた。
ドキドキする…
この胸が高鳴る感じは久しぶり…。
「もっとぎゅってして?」
「不安な思いさせてごめんな…」
抱きしめられてる手にさらに力が入った。
あたしも優翔くんの背中に手を回してぎゅうっとする。
伝わる方法のキスは…
精一杯のあたしからのクリスマスプレゼント。