栞里が指差す方を見ると、
北川が優翔くんの腕にしがみついて明らかに彼女アピールしてる様子。
その瞬間――…
あたしの中の何かがプチーンと切れた。
ドスドスと廊下を歩き、優翔くんと北川がいるとこへ向かう。
「り、凛菜…」
優翔くんに名前を呼ばれてもお構いなしに、
あたしは背伸びをして優翔くんの唇に自分の唇を押し当てた。
周りの声なんて聞こえない。
みんなが興味の目で見ようと、嫉妬の目で見よう関係ないし。
「北川楓花…勘違いしてもらったら困るんですけど」
「へ、へっ?」
間抜けな声で北川は返事をする。

