人の出入りが少なく薄気味悪い理科準備室に二人きりになる。
ガラガラ――…
北川はゆっくりとドアを閉めると、バフッと俺に抱き着いてきた。
「優くん…二人きりになれたね?大好き…」
「そーいうので呼んだ訳じゃないから…離れろ」
「嫌、離れない。今だけでも…また凛菜ちゃんのとこ行っちゃうんでしょ?」
「その凛菜のことで今日は呼んだんだ」
北川の肩を掴んで引きはがす。
頬を膨らませて俺を見上げる。
「もしも…お前が凛菜に何か嫌がらせでもしてるんなら止めてほしい。それだけ言いに来た」
「はぁ?ふ、楓花じゃないもん…」

