しばらくするとバスは学校前で停車する。


バスから降りて校門をくぐると、見覚えのある後ろ姿が。


「栞里!」

「あっ!凛菜!」

「久しぶりだねぇ〜!!」

「ねっ!髪切った!?」

「邪魔くさかったからね!」


栞里は髪をボブっぽく切って色もオレンジに近い色。

夏の景色に映える。



「何だか栞里見てたら夏って感じ」

「でしょっ!」


ふふっ、っと栞里は笑ってみせる。


玄関で靴を履き変えていてあたしは気づいた。


「そういえば、夏期講習ってどこでやるの?」

「えっと、確か1−3だった気がする」