嘘なことぐらい知ってる。
その嘘に今だけ踊っててあげるし…。
「北川何て言ってたの?」
「優翔くんが先に帰るって伝言」
「はぁ!?嘘でしょ、絶対!」
机をバンッと叩いてイライラしてる栞里。
今だけ…
今だけ我慢すれば良いって思ってるから、あたしは。
「ったくほんっとに腹立つ…凛菜は腹立たないの!?」
「腹立つよ。でも今は文句言っても収まる気配ないし」
「大人な考えだね…凛菜は」
「そう?」
こんなめに遭うのは、中学生の時で慣れてるはずなのに……
弱くなってる、あたし…。
怖い…
けど、屈しない。

