体育館に近づくにつれてギターなどの音と歓声が聞こえてくる。


一歩体育館へ足を踏み入れると、すごい熱気。


ムワッっとした空気があたし達を包むが、それがまたテンション上がるかも…。



「凛菜!前行くよっ!」

「人たくさんいて行けなくない!?」

「大丈夫!ついて来て!」


栞里の腕にしがみついて人を掻き分けていく。

フリフリのメイド服がまた歩きにくい…。



「ここでどうだっ!」

「うん!良いかも!優翔くん達見えるよ、きっと!」



ステージの右側の前の方まで来た。

ちょうどバンドの交換らしく、ステージには誰もいない。