しばらくすると、太陽くんの携帯が鳴った。
「もしもーし…えっ!?マジで!もう!?」
慌てた感じで太陽くんは電話を切ると、
優翔くんに言った。
「優翔!もうクラス全員集まってるって!涼太から電話あった」
「マジでかよ〜…じゃっ!午後から体育館来いよ!」
「うん!頑張ってね」
「サンキュ」
優翔くんはあたしの頭を優しくポンポン、と触れた。
「栞里ちゃん!楽しみにしてて!」
「歌詞とかど忘れしないようにね」
二人を見送ったあたし達は、メイドカフェで出来るだけ仕事をこなした。
早く優翔くんに会いたいから…。