夏真っ盛りの8月上旬。



「あ〜…暑いなぁ…」


太陽の光をジリジリと浴びながらあたし、大野凛菜は見慣れない土地を歩いてます。


ベビーピンクの膝丈のワンピースに履き馴れない、踵の高いサンダル。

肩より長い髪はポニーテール。


普段よりオシャレをしてあたしが向かってる先―…。



「ここ…だよね?」


目の前には大きな一軒家。



インターホンを目の前にスゥーっと深呼吸する。