「おはよ…」



先輩と付き合ってから、奈々は本当に可愛いくなった。


長い髪は少しパーマをかけて、より一層女の子らしくなった。





「奈々、またデートしたの?」

「あ、うん♪」



よく見たら、右手の薬指に指輪が付いていたから。


「指輪とかいいなあ…」



千尋が言うと、奈々はそんな事ないよと笑う。






「千尋も貰えば?」

「無理無理〜!そーゆー関係じゃないしね〜」


「いちお付き合ってんでしょ?」

「まあね〜」





「大翔先輩、手ぇ出してくる…?」

「全然。手つないだくらいかなあ」




意外、だった。

大翔先輩なら、キスもエッチもすぐしそうなのに。



大事にされてるんだ…。