教室について中に入る


「安藤 美紀。」


そういって席に座った


この名前も偽名


私に名前なんてない

私の存在自体が偽りなんだから




私はこの世にいたらダメな存在




私は捨てられた時からそう思ってきた









誰も本当の私を知らない


誰も私に近づいてこない


誰も私を信じない


誰も私を愛してくれない





こんな私を誰か救ってほしい


本当はそう思っているのかもしれない



誰かに自分を知ってほしい、
信じてほしい、そして、愛してほしい



そう思っているのかもしれない



だけど、自分にもわからない…