確か 葉瑠が転校生のこと気を付けろって 言ってたよな…??


あれは こういう意味だったのか…


ってことは 俺の気持ちも気付いてたんだよな…??


「なんで 教えてくれなかったんだよッ!」


「お兄ちゃん?どうしたの?」



「み、美咲。ただいま…」


知らない間に家についてるし…


「お帰りなさい!!あのね?美咲ね、今日テストで100点とったの!」


「すごいな♪良かったじゃん」


「うんっ!!ママにも褒められたの!!」


妹の美咲は 小学三年生。

俺になついてて 可愛いヤツだ。


美咲の頭をよしよししてから 自分の部屋に入った。


――ブー、ブーッ


「ん? メールか?」


携帯を開くと中石からメールが来ていた。


〔題名:無題〕
〔佑弥は好きな人いるの ??〕


なんで、俺のこと聞くんだよ…


……失恋したばっかだというのに…


〔さぁ?どうだろうな〕


冷たいメールになっちまったな。…まぁ、いいか。