でもそこ、あたしの席なんだよね…。
「あの、そこ私の席なんだけど、どいてくれないかな?」
その瞬間、クラス全員の視線があたしに注がれた。
みんな目を丸くしてあたしを見てる。
なんなんだろう?
なんかあたしおかしいこと言ったかな
?
「…はぁ…」
朝の不良少年は、
たしを一目見て、溜め息をつく。
仕方ないと言わんばかりの表情で。
そして、
「…俺がどこに座ろうが関係ないだろ。」
小声でそう言った。
…は?
何言ってんの?
ちょっと、いやちょっとどころじゃない。
かなりカチンときた。
それでも、今後の平和な学園生活のために怒りを抑える。
そう、あたし自身のためにね。
「私の席なんで、移動してくれませんか?」
「拓、どいてあげて?」
今朝の大和撫子ちゃんが言ってくれた。
よかった、だいぶ助かった。
不良少年は小さく舌打ちして、(ほんとはあたしが舌打ちしたいんだけどね。)わざとドアを大きな音を出して、教室を出て行った。
ふぅ・・・やっとすわれるわ。

