*****
「おおおおおーーっ!」
「お前、点数丸見えなんだけど」
返ってきた日本史のテスト用紙を、あまりの喜びに両手で持って高く掲げていたら、呆れたような声が後ろから聞こえた。
私は勢いよく振り返って、バッとテスト用紙を広げて見せる。
「だって!見て!日本史でこんな点数取ったことない!」
「よかったな」
「そっけないー……、て、うわ!!気持ち悪い点数見ちゃった!」
振り返った辻村くんの机に乗っていたテスト用紙の点数を見て、私は思わず叫んでいた。
他の授業だったら筒抜けだけど、この授業はゆるいからまだテストの点数にみんな騒いでいて、その音に混じって目立たない。
「気持ち悪いってなんだよ」
「だって満点って何それ!95点で騒いでた私がアホみたいじゃんー」
ていうかあなた、たしかさっきの数Ⅱも満点じゃありませんでした?


