ピー-ッ、と空気を切り裂く甲高いホイッスルの音が響き渡った。 きっとこの音が、再会から始まった初恋が再び動き出すもうひとつの合図だった。 それぞれ違う夢を追いかけて。 違う道を歩む日が来るのかもしれないけど。 だけど、何度でも戻って来られるって信じてる。 だって、こんなに君が好きだから。 サッカーボールを追いかける君を見てると、胸が壊れそうなくらいドキドキするから。 きっとこれからも、私は君の背中を追いかけて。 ひたむきな背中が大好きだって、思うんだ────。