「……真二がレギュラーになれなかったのは高校の話。……俺らが中2のときの大会で、2年では唯一あいつだけが試合に出てたよ」
すぐに怪我して、数的にはあんまり出られなかったけどね。
そう言って、佐竹くんは息を吐いた。
「1年のときから、真二とは一緒にレギュラー目指して頑張ってきたし、あいつのパスでゴール決めるのは俺だって思ってた。それに、なんとなくレギュラーになるのも一緒の時期かな、なんて勝手に思ってたんだよね」
ここまで、ベンチに座った佐竹くんと向き合うように立ったまま話を聞いていた私に、佐竹くんは自分の隣をポンと叩いた。
座ったら?という意味だと理解して、大人しく佐竹くんの隣に腰掛ける。
「……一軍の真二と、二軍の自分。すっごい悔しくて、なんか真二と一緒にいるのが辛くてさ。
そんなときだったんだ。真二が怪我で入院して、サオとあいつが恋人だなんて噂が流れだしたのは」


