「……意外なんだけど」
「できた!……意外?何が?」
手当てを終え、顔を上げると佐竹くんとばっちり目が合う。
思わず逸らしたくなったけど、なんとなく逸らしたら負けな気がしてじっと見つめ返してみた。
すると、呆れたように笑われる。
「……テーピング。鈍くさそうなのに、手際いいね」
「えっ!?あ、うん、慣れてるから」
鈍くさい、って言われたのに、それより手際いいって言われたことに衝撃を受けて言い返すどころじゃなかった。
「……いやー、でもほんと、フツーだよね」
私の顔をじっと見てそんなことを言ってくる。
さすがにむっとした。
「フツーで結構!佐竹くんより心は綺麗だから!」
そう言うと、怒られるかと思いきや笑われた。


