「やっぱり、上手い人とやった方が生き生きして見えるよねぇ…」
「そりゃそうでしょ。上手い奴らとやるのは楽しいよ。ここに来てる中にはただの部活サッカーだけじゃない面子もいるし。
みんな、どうすれば他人のプレーを生かせるのかも、自分がどう動けば最善なのかもわかってるような奴らばっかだ」
そう言ってピッチに戻っていこうとする瞬くんを、私は思わず呼びとめていた。
「瞬くんも、そうなの?」
そう訊くと、微かに眉を顰める。
質問の意味がわからない、とでも言いたげに。
「瞬くんも、部活でやるサッカーよりこっちの方がいい?」
言葉を付け足すと、そういうこと、と瞬くんは頷いた。
「良い悪いって言うより、やりやすいってこと。どっちがいいかとかは考えたことないよ。部活は部活で楽しいし、やっぱ落ち着くし。
でも、ここにはいつもの部活にはない刺激があるしね。それも、面白い」
「……そうなんだ」
私が頷くと、じゃあ、と軽く手をあげて瞬くんは練習に戻っていった。


