「…………」
……えっ!?
えええええっ!?
どうなってるの、と頭がぐるぐると混乱を始める。
「辻村く……っ」
「お前、分かってんの?」
私を強く抱きしめたまま、辻村くんはどこか苦し気な声でそう言う。
爆発するんじゃないかってくらい心臓がドキドキと脈打ってる上絶賛混乱状態の私に、辻村くんの言葉の意味を理解することなんて到底無理な話で。
さっきとは違う感覚から泣きそうになる。
「分かってるって、何を……っ」
「自分が女だってコト」
耳元でそんな言葉が囁かれて、瞬間、びくっと身体が竦んだ。
私の体が熱いのは分かる。
だって熱があるから。
でも。
私の体に回した腕をゆるめて、片方の手でゆっくり私の頬を撫でた辻村くんの掌が私に負けず劣らず熱を持っているような気がするのは、どうして……?


