「俺はお前に笑いかけたりしないからそんな下手な笑いさらさねぇし、安心しろよ」 「下手でもいいから少しくらい笑ってよ!!」 「余計なお世話」 フン、と馬鹿にしたような笑みを残して、辻村くんは先に部室を出ていった。 「~~~!!」 一人前に、人を小馬鹿にしたような笑いだけは作れるなんて……!! 4年前の辻村くん、帰ってきて!! と、切実に思った私なのだった。