翌日。
朝から雲ひとつない青空が広がっていて、カラッと乾いた空気が心地良い晴天だった。
爽やかな風が、まるで頑張れと言ってくれているよう。
降り注ぐあたたかな日差しが、これまで死に物狂いで練習してきたみんなを励ましてくれているようだ。
すでに選手はピッチに出ていて、挨拶を済ませそれぞれのポジションに散らばっている。
「……はじまるね」
どうしてだろう。
美涼先輩の声が、すごく遠くに聞こえた。
「……はい」
私の全神経はピッチに立つ皆に向いていて。
まるで私も一緒に選手としてキックオフを待っているような緊張感に包まれていた。
ふと、辻村くんと目が合った気がした。
……ベンチとピッチじゃ、こんなにも距離は遠いのに。
心は驚くほどに選手に寄り添ってる。
「……大丈夫」
大丈夫だよ。
こんなに頑張ってきたんだもん。
……絶対、大丈夫────…。


