「長谷川ってこんなにまっすぐサッカーに向かい合ってんだって思ったら。
自分の練習ばっかで、チームのために出来る助言もしない俺も、やっぱり相手に対して失礼なのかなとか。
俺ならあんなふうに言えるかなとか。
……そんなこと考えたら、長谷川のこと、すげーなって思った」
え。
え!?
褒められてる!?
かああ、と顔が熱くなった。
どうしちゃったの一体!!
「……俺、このチームに来てよかったよ」
ふわりと、秋の風が制服を揺らす。
微かにだけど、まるで微笑むように目を細めて私を見る辻村くんに。
私は心臓が止まったかと思った。
……それくらい、どうしようもなく心が揺れた。
「……長谷川のおかげ」
ぽそっと呟くようにそう言って、辻村くんはくるりと前を向いてしまった。
……でも、それでよかったかも。
私、きっと今、ものすごく赤い顔してると思うもん。


