「無理だって言っただろ?……言いたいこと言い合えるチームなんて」
「……ああ!」
そういえばそんなこともあったな、って言われてようやく思い出す。
あの頃はひどかったなぁ。
なんて今なら笑い話にできるけど、あのままだったらきっと、ここまで勝ち進むことなんてできなかったと本気で思う。
そういえば、いつのまにかそんな頃が笑い話にできるくらい、辻村くんはこのチームに溶け込んでる。
……本当、いつのまに、って感じ……。
思い上がりかもしれないけど、前よりずっと、楽しそうにサッカーをしてるように見える。
「……夏に藤桜と試合したときにさ」
「うん」
「湊…。相手のキャプテン、かなりめちゃくちゃ言ってきただろ?」
「……うん」


