初恋シグナル~再会は恋の合図~



正直、いくら前回いい試合をしたと言っても点数だけを見たら大敗。


勝つのはかなり難しいと思う。


ううん、奇跡でも起こらない限り、可能性はゼロに等しい────。



「美祈、鍵閉めるから早く出てー」


「あ、はい!!」



美涼先輩の声に、私は慌てて荷物を持って部室を出た。


鍵当番だった朱音ちゃんに鍵の返却は任せて、私はそのまま学校を後にする。



……もし、奇跡が起こらなかったら。


もし、明日、負けてしまったら────……。


こんなこと、きっと考えるべきじゃないんだと思うけど、だけど、どうしても考えてしまう。


だって。


もし負けたら、本当に、終わりだ。


今のチームでできる最後の試合ってことになる。