私の口から零れたのは、そんな間抜けな声だった。
ちょっと待ってよ。
なに、この体勢……。
私、押し倒されてる……?
私に覆いかぶさった格好の辻村くんが片膝に体重を移したのか、ギッとスプリングの軋む音がすぐ耳元で響いて、私は自分が確かにベッドに仰向けに倒れているのだと悟る。
右手首は抑えつけられるように上から掴まれている。
反対の顔のすぐ横に、辻村くんのもう片方の掌が置かれていて。
真上には、険しい顔をした辻村くんが見えた。
「な、に……」
「黙れよ」
今の状況が信じられなくて、思考がついていかなくて。
「……なんでお前がそんなこと言うんだよ」
「そんな、こと……」
辻村くんが何を言いたいのか全く分からず、私はきっとひどく困惑した顔をしていたに違いない。


