コンビニを出た、丁度そこに立っていたのは。
以前見たときと変わらず儚げな美少女の、彩織さんだった。
「……なんでここにいるんだよ」
低い声で、辻村くんは押し出すように言葉を紡いだ。
その声からは、彼女を拒否していることがすごく伝わってきて。
不機嫌そうな声を出すことはしょっちゅうだけど、こんなに冷たい辻村くんの声は聞いたことがなかった。
彩織さんは、泣きそうに顔を歪める。
「真二くんの家に行ったんだけど、留守で……」
今はその帰り、ということか。
「家に?何の用だよ」
「あの、私やっぱりちゃんと話がしたくて」
「……俺は話すことなんかないけど?」
くるり、と辻村くんは彩織さんに背を向けた。
それと同時に、私の手首を乱暴に掴んでくる。


