「1点、入れられますよ!!」
私は思わず、そう言い返していた。
はぁ?とでも言いたげな顔で、松田先輩が私を見る。
「い、入れられます!!
だって皆だって今まで頑張ってきたんですから!
……ね、辻村くん!!」
「は!?」
いきなり話を振られた辻村くんは、さすがにびっくりしたようで目を丸くして私を見た。
「それに、うちには辻村くんがいるんですよ!?
このままやられっぱなしなわけないじゃないですか!!」
「それはどうかなー」
意気込んで言ったセリフに、クスクスと笑いを含んだ声が返ってきて、驚いて声のした方に視線を向ける。
すると、そこには藤桜のキャプテンが立っていて、涼しい顔でこちらを見ていた。
ニコリと、笑う。
「……久しぶりだね、真二」
「……湊(そう)」
ぽつりと呟いた辻村くんの声は、心なしか震えていた。


