「まず1点返していこう!!」
一紀先輩のそんな掛け声すら、なんだか痛々しく感じるくらい。
……チームが、チームじゃなかった。
「……なんなのよ、これ」
いつもなら大声で喝を入れる美涼先輩でさえ、唖然としてそう呟くことしかできないようだった。
結局、前半終了時点で0-5。
「お前ら、やる気あんのか!!」
ハーフタイムに入り、コーチの怒声が飛ぶけど、皆の心にはそんな言葉届かないようで。
平然と水分補給をしていた。
そんな言葉なら、さっき瞬くんが言ってたしね。
コーチなら、もっと…。
もっとしっかりしてよ。
この状況、なんとかしてよ……!


