初恋シグナル~再会は恋の合図~




────しかし。




面倒なことにはならないでほしい、なんて、思っていることほどそうなってしまうもので。



「…………」



合宿2日目の日程をすべて終え、晩ご飯を食べた後に行われたミーティングで発表されたメンバー。


喜ぶ者もいれば悔しがる者もいる。


それは、いつものことなんだけれど。



……今日は、いつにも増してピリピリとした空気が漂っていた。



「……大丈夫、でしょうか?」


朱音ちゃんがこっそり囁いて、私は曖昧に笑った。



私にも、わからない。