「わり。ちょっと捲る」
「……私がやるから」
抵抗を諦め私はそう言って、ジャージの裾を膝辺りまで捲り上げた。
ううーー。
そんな見ないでよー…。
「すげぇ腫れてんな…」
「うわ、やっぱり?」
「とりあえず、冷やすか」
そう言って、足首を見ていた辻村くんが急に顔を上げた。
「っ!」
覗き込むようにして顔を下げていた私は、急に近づいた視線にびっくりして、目を瞠る。
辻村くんの深い色の瞳に驚いた顔をした自分が映っているのが分かるくらいの至近距離に、息が止まるかと思った。
辻村くんも、びっくりしたようで目を見開いて動作を止めていた。


