「瞬くんってなんでそんなにテキトーなの?」
「ひどっ」
傷付いた、とばかりにオーバーリアクションをとる瞬くん。
もう、と呆れていると、ふいに瞬くんが私に向かって手を伸ばしてきて、びっくりして固まってしまう。
微かに指が頬に触れて、一瞬で離れていく。
何!?
状況がつかめずぽかんとしていると、瞬くんが綺麗な瞳を細めてニコッと笑った。
「睫毛ついてたよー」
「え」
反射的に、さっき瞬くんが触れてきた頬に掌を当てる。
「もうとれたから!」
あはは、と笑い、瞬くんはふらっと自分のクラスの列に戻っていった。
自由人!


