「飛ばすのはシャトルかボールにしとけよ」
「えー」
「あははは」
「弥代笑いすぎ」
ひどくない?
バドもテニスも、苦手だけど好きなのに。
なんて話しながら歩いていたら、あっという間に体育館に到着した。
「美祈!」
体育館に入ってすぐ、そう声を掛けられて振り返ると、同じサッカー部の望月瞬(もちづき しゅん)くんがこちらに駆け寄ってくるところだった。
染めたわけではない、茶色の強いサラサラの髪に、大きめの綺麗な二重瞼が印象的。
私と同じ2年生で、1年生のときは同じクラスだったから、そこそこ仲がいいんだ。


