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「ふーん、あんた、バレー部だったんだな」
「うわっ!びっくりした、いきなり現れないでよ」
体育祭の朝、弥代と開会式に向かうためにお喋りしながら体育館に向かって歩いていたら、唐突に後ろから声を掛けられて、びっくりして振り返る。
なんだよ、と不機嫌そうな顔の辻村くん。
ていうか、いい加減友達作りなさいよあんた、と言いたくなる。
こういう行事って、ひとりじゃつまらないと思うんだけど。
なんて、昔なら絶対思わなかったことを思う。
むしろ、小学生のころは私がそう思われてたんじゃないかな。
全く友達がいなかったわけじゃなかったけど、極端に人間関係が狭かったのは事実だし。


