ここまで全力で、「帰れ」と言われるのは生まれて初めてだ。 この人、ここまで言わないと帰らないとでも思ってるの? まぁ、俊哉に会うまで帰らないけれど。 あたしは女を見返して、ハッキリと言った。 「俊哉、起こしてもらえま」 「帰れと言ってるでしょう?!私は、あなたの顔なんて見たくない!!もう二度とあなたに会わないと決めたんです!早く帰りなさい!!」 女は半ば強引に、扉を閉めた。 ・・・どういうこと? 取り残されたのはあたしと、謎だけ。