「ふん…お前と一緒にケーキかよっ!」
「うっさい、そっちこそ彼女が居なくて家族とケーキ食べるクセにっ!」
「俺は…親孝行だっ!決して彼女が居ないからなんじゃないっ!!」
「へーへー、それはそれは何ともすばらしーですねー」
「彼氏いないくせに」
う゛っ…
痛いトコ突かれた…
「奈々子ちゃーん!おいでー!」
リビングの方からおばさんの声。
「はぁーい!」
アキラを置いてリビングへ。
アキラの家は小さい頃からお邪魔してるからもう自分の家みたいに分かる。
「わぁ!おいしそー!」
「チョコ平気だったよね?これ美味しいとこのヤツだから、きっと美味しいと思うよ」
「えへへ、ありがとう。早速いただきまーすっ!」
本日主役のアキラより先にケーキを一口。
「わぁ、おいしい!おばさん、おいしいよ!!」
「ホント?良かったぁ、さ、どんどん食べて?」

