ケーキと紅茶と、その後出たクッキーをごちそうになった私。
そしてその後はおばさんとの話が盛り上がる盛り上がる。
気づいたら外はもう薄暗くなり始めていた。
「じゃあまたね!おばさん!」
「バイバイ、気をつけてね!」
「すぐ隣だから大丈夫だよ~お邪魔しました!」
真部家から出ると冷たい空気が頬を撫でた。
このリンとした空気が好きだったりもする。
雪、早く降らないかな…
今年は積もるかな?
積もったら雪ダルマ作りたい。
あ、雪合戦もしたいなぁ…
上機嫌で家のドアに手をかける。
「奈々子」
「……この声は…」
バッと振り返るとそこには、まぁ、予想通りっちゃ予想通り。
「アキラさん、何の用ですかぁ?」

