私が恐る恐る座ると



「話、聞こえちゃってね。ウチのアニキ、美容院の店長しててさ猫っ毛に悩んでるみたいだから試しに行ってみてよ。」





美人さんが名刺を渡してきた。





私がおずおずと受け取ると



「あ…私ね、こういう者です。」




もう1枚名刺を渡された。





「TI社の時桃 明歩«トキトウ アキホ»。よろしくね。」




TI社ってライバル社のッ?!




驚いてる私に



「あなた、名刺持ってる?」




「あッ、はいッ。」



私は慌てて名刺を出した。





…ってライバル社の人に名刺出しちゃってよかったかな…?