ドアが閉まる寸前、一瞬だけ櫂理さんの幻聴が聞こえたが、姿なんかあるわけもなく…。 ため息ばかりが私の口から出てくる。 会社に着くとタクシーを降りて会社のカギを開けた瞬間、何かに引っ張られて会社の中に引っ張り込まれた。 な…何ッ?! 抱きしめられるように捕まった私は恐怖でジタバタする。