私はゆっくり櫂理さんの方を向いて見上げると



「も…もう、ご飯できますか…ら…。」




そう言い終わる瞬間、櫂理さんの顔が近づいて目の前にあった。




逃げる事も抵抗する事もできない…というよりかそんな事する間もなく、私の唇は櫂理さんによって塞がれてしまった。




「…ん…。」



私のかすかな声が広い櫂理さんの部屋に小さく響いた。