「私宛ですか?」 私はきょとんとした顔で小林さんを見た。 「そうよ。剣くんから彩羽ちゃんへ。」 「え!?」 私はビックリして大きめな声で反応してしまった。 白い便箋に手をかけ、中身を開いた。 そこには 「Dear Iroha. この手紙を読んでいる頃の季節はいつかな? 毎回小林さんが彩羽に手紙を渡すの忘れて、今回も手に渡っていないかもしれない。 毎年この日が来るたびに彩羽を思い出すよ。 いつか会おう。 20××.08.13.」 とだけ書いてあった。