彩羽はビックリし過ぎたのか、固まったまま動かない。 すると俺の方を伺うように見た。 俺は少し瞳がうるうるしているのに気が付いた。 上目使いとか…。 やはり美形だ。 美人というよりも可愛いというのか。 でも美人も可愛いも両方を兼ね備えている感じだ。 彩羽は少し唇を歯で噛み、俺の手を振りほどいた。 俺の腕は空を切り、そのままバランスを崩してプールの中に入ってしまった。