いつの間にか家に着いていた。 冬は孤児院から家まで近く感じるのに、 夏は遠く感じるなー。 私は『黒崎』と書いてあるポストの中身を覗き見た。 中には新聞の夕刊が入っていた。 あ、琴音さんお料理に夢中で取り忘れちゃったんだな。 私は反対側に周り、ポストを開けようとした。 私はポストを開けるのにパスワードが必要なのを知らなかった。 「あれ?今までは開けられたのに…。」