「響也!ちょっと彩羽ちゃん見てきて!」 朝、母さんの五月蠅い声が俺の脳を覚ませる。 朝一番のセリフがそれかよ。 俺はグッタリしながら母さんの方を見た。 相変わらず衰えない美貌。 流石だな。 「もうな~に~!響也ったらお母さんに見惚れちゃってる~」 そう言いながら母さんは自分の顔を両手で覆いながら「キャ~!と騒いでいる。 時計を見たら7:00。