そのあと、渡辺は立ち去って、和泉だけがその場に残っていた。


俺はなんと声かければいいかもわからなかった。




和泉が渡辺にチョコを渡すことは知っていたのに。


相談もされていたし。



でもかける言葉が見つからなくて。


そんな自分をもどかしく感じた。




いつのまにか、彼女はその場で1人泣いていた。



そんな彼女をみた時、守ってあげたいと、そう思った。