「きゃー!もう楽しすぎー」
「こんな遊んだの久々だしな」
「ねー!さ、次は何乗るー?」
「ごめん、あたし休憩」
「はぁ?ゆず休憩早すぎ」
「あんた鬼?入って3時間しか経ってないのに何個乗ったと思ってんのよ」
「んー?15個ぐらい?てかまだそんなに乗ってないー」
「はぁ…」
本当について行けない
それに…気分悪くなってきた
あたしはもともと早い乗り物とか
グルグル回るのは苦手なのに
優雨と瞬はそんな乗り物が好きらしく
入って早々ジェットコースターに
無理やり乗せられ
ジェットコースターが終われば
コーヒーカップに乗せられ…
そんな感じの乗り物ばかり
乗せられ続けて3時間
さすがに気分が悪くなってきたあたしは
これ以上こんな乗り物は乗れない
なのに… この女は…
「ゆーずー 次あれ乗りたいー」
いかにもスピードがあるジェットコースターを指差してきた
「乗りたいなら瞬と2人で乗ってきなよ… あたしここで待ってる」
「ゆず大丈夫か?」
「大丈夫。だから2人で行ってきて?」
「んー… わかった!じゃ何かあったら連絡ちょーだい?」
「わかった」
「じゃ、瞬行こう!」
「おー、ゆず安静にしとけよ?
なんかあったらすぐ連絡しろ」
「はーい」
「じゃ、ゆずまた後でね」
「いってらっしゃーい」
「いってきまーす」
ふ…
元気よく目的のジェットコースターに向かって仲良く歩いて行く2人を見つめながら、改めて2人の仲の良さに気付く
優雨は美人で性格も優しくて少し天然で泣き虫だけど、でも本当はしっかりしてて何より友達思い
そして、誰よりも瞬が大切で
大好きな優雨
そんな優雨の彼氏、瞬は
お兄ちゃんみたいに頼りがいがあって
優雨だけじゃなく、あたし達みんなに優しくて、時々毒舌を吐くけれど
でも、何かあったりしたら
必ず側にいて慰めてくれる
瞬もなかなかのイケメンで
優雨と並んで歩いてたら
本当に美男美女カップル
瞬も優雨のことが大好きで
2人を見てたら本当に相思相愛の言葉が ぴったり当てはまる
あたしにとって2人は
憧れのカップルで
将来あたしもあんな風になりたいって
出逢った時からずっと思ってた
自分も誰かを想い
相手と一緒に笑って
相手のために何かして喜ばせ
相手のために涙を流し
誰かを想って生きて行きたい
そう思うけれど
結局できなくて
未だに優雨達にも心を
開けてないあたしに
そんな時が来るのかな…?
そう、思った時
「1人で何してんの?」
あたたかい春風が吹くと同時に
あたしにとって
人生で最初で最後の
運命の人が現れました。
