あの日、抱かれたことで、

それを想い、生きていく。

そういったのに・・・

私はやっぱり、まだ、子供だ。

・・・

言葉と気持ちが比例しない。

「お菊さん」


「なんでございますか?」


「私、光がいなきゃ、

生きていけない・・・

辛いよ・・・」



「…朱音様」


「お菊、そなたは下がれ」

「「?!!」」

・・・

突然開いたふすま。

そこに立っているのは、

帝。



「帝様、朱音様は」

お菊が、懇願するように

帝を制止させる。

「帝の言葉は聞けぬか?」

「・・・」

「下がれと申したぞ」