「光源氏」

「・・・はい」


「今後一週間、

獄中にて、反省してもらいます・・・

帝にタテを突くなど、ありえぬこと…

よく考え、これからの事を考えよ」


「・・・」


「光!」

・・・

連れて行かれる光源氏。

光は何も悪くなんかない。

私の為にしただけなのに…

私の呼ぶ声に、振り返った。

・・・

「私の事は気にするな…

自分の事だけを、考えよ・・・」

そう言った本当に優しい笑顔を見せた。

・・・

光の優しさが心に沁みた。

・・・

すべて、私のせい…

ここに飛ばされなければ、

何も起きはしなかったのに・・・

ごめんなさい、光・・・

私は何度と流れる涙を、

止める事は出来なかった。