振り返れば、

優しい笑顔がそこにある。

・・・

何をするにも常に一緒。

普段は男の格好の為、

引っ付くことなんてありえない。

でも夜になると、

私は変わる。

・・・

女として、大好きな光の為に、


ほんのり化粧をつける。

・・・

その事に、光は気が付いているだろうか?

・・・

お菊が寝床の準備をしている間、

私は光と他愛もない話をする。

・・・?

突然、光は笑い出す。

・・・

「何が可笑しいの?」

「これは、私の為か?」

…そっと私の唇に触れる。

・・・

私は真っ赤になり、

目を泳がせる。

それを見て、さらに光は笑う。

「そんなに笑わないで」