「私が全部いけないんです。

この格好をしたいと言い出したのは私。

そして、外に出たいと言って連れ出したのも私」


・・・


「私の許可なく、外に出たと?」


「・・・はい。

どんな咎めも受けます」


「私の傍を離れるなと申したのに、

こんなに綺麗な格好をして、外に出て。

変な輩に絡まれはしなかったか?」


「・・・ちょっと」


「帝様にまで、

女だとばれてるし」


「・・・ごめんなさい」


「帝なんかに、

そなたはやらぬ…

お前はずっと私の傍に、

おらねばならぬ女だ」


「・・・ひか・る?」


「朱音は私の女だ」

?!

・・・

光は私を苦しいくらいに抱きしめる。