「こっち!」


・・・

私は、誰かに掴まれ、

小さな納戸のような所に、

入れられた。

もちろんお菊も一緒に。

・・・

追ってきた男どもは、

諦めたのか、

元の道を帰っていく。

・・・

私も、お菊も、

大きな溜息と共に、座り込んだ。

・・・

「そなたはじゃじゃ馬か?」

「・・・え?」

見上げた私の目に飛び込んできたのは、

「・・みか・・どさま?」

「・・・いかにも」

・・・って!

なんでこんなところに?

驚いていると、

ニッコリ微笑んだ帝様。

・・・

この間も思ったけど、

かなりのイケメン。